あらゆる病気を治し社会を元気に
我が国の科学力を結集させ技術革新を起こす
現在、世界には多くの不治の病とされる病気が存在します。科学技術の発展と共にその解明は日夜進められていますが、特効薬の開発に至るにはたくさんの困難があります。我が国はかつて技術立国の名を冠し、幅広い分野で科学を牽引してきました。しかしながら、国内からのノーベル賞受賞者が会見でしばしば発信するように、日本の基礎研究力の衰退は近年顕著となっています。図らずもコロナ禍という未曾有の大災害の中、国内でのコロナウイルス感染症の治療薬開発で海外諸国に大きく遅れをとったことでこの問題は大きく露呈しました。
私たちは「医学・生物学・化学・物理学」をはじめとして、各最先端技術に携わる多くの方々に協力いただきチームを結成しました。日本中の知を結集させ、あらゆる疾患の治療薬の開発を強力に進めていきたいと考えております。
相分離現象を捉えて治療薬を開発する
人間の生命活動は様々な細胞の活動により支えられています。人間の体はタンパク質などの生体分子が単独で機能を持つだけでなく、集団を形成して機能を発現する相分離現象により制御されることが近年分かってきました。がんやアルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など様々な疾患と相分離現象の関与が解明される中、従来の測定技術ではこれらの現象をうまく捉えることができません。
私たちのコアチームは相分離現象を捉える最先端領域で研究を行っています。抗体薬、タンパク質間相互作用創薬に続く、相分離創薬の確立を目指して取り組んでいきます。
新たな働き方を通して社会を変える
コロナ禍を通して世界中で働き方の多様化が進みました。従来の出社して業務を行う様式に加え、リモートワークという新たな選択肢が生まれ、離れた場所であってもリアルタイムに協力して働くことが可能になりました。コロナウイルス感染症に一定の終息が見られた現在でも数多くの企業がリモートワークを引き続き活用しています。
私たちは本社が所在する奈良県を中心に、日本全国に広がった分散型の組織運営を行っています。それぞれの環境と時間を有効に活用することで、これまでに難しかったアカデミアの技術シーズの集約だけでなく、それぞれの従業員の各ライフステージにおける理想的な労働環境の提供を通じた持続的、生産的な成長を目指します。